「日本を知るを楽しもう」
これは、HIBINOIのキャッチコピーです。
私自身も日々これを大事にし、外国人の方々、また外国人に限らず多くの人に日本のことを知ってもらう機会を提供していきたいと考えています。
先日、ふとした出来事から、「知る」ということがいかに自分の見てる世界を変えるのか、改めて実感する体験をしました。
ある日、「日本文化とことば教室」を受講してくれているブラジル人の生徒さんがパネトーネ(Panettone)という大きなケーキを弊社に送ってくださいました。
とても大きくインパクトのある見た目で、手に持つとずっしり重く、どこか特別感のあるそのケーキを前に、私はこう思いました。
「こんなケーキ、初めて見た。どこで買えるんだろう、まさかブラジルから送ってもらった?!」
でもその生徒さんに、「このケーキ、どこで買ったんですか?あまり日本では売ってないですよね?」と聞いてみると、返ってきたのは驚きの一言。
「え?いろんなお店で売ってますよ!」
「でも私は一度も見たことないなあ…?」と思いつつ、「このケーキはブラジルでは良く食べられてるらしいよ!」と友人に紹介したりしながら、楽しくそのケーキを頂きました。
数日後、私はあるイタリアンレストランを訪れました。
すると、デザートメニューにあの「パネトーネ」の文字が!
さらに、別の日に外国の食品を少し扱っているスーパーに立ち寄ると、そこにもパネトーネが並んでいました。
※パネトーネは元はイタリアのケーキで、イタリア移民がブラジルに持ち込んだことからクリスマスの定番ケーキになったそうです。
…あれ?パネトーネは私の回りに結構たくさん存在してたんだ…
それ以降、私はレストランやスーパーでパネトーネを見かけるようになり、見る度にふとブラジルやこれを教えてくれ生徒徒のことを思い浮かべます。
気づいていなかっただけ。知らなかっただけ。
知らないということは、「見えない」こと。存在しないこと。
この体験から私は改めて「知る」という行為が、普段見ている世界を変えてくれる、色どりを与えてくれると実感しました。
私たちHIBINOIが「日本を知るを楽しもう」と掲げているのは、日本に暮らす外国人や、日本を訪れる人たちにとって、まさに「知ること」が新しい世界を見せてくれるからです。
ただ何も知らずに、神社の鳥居、節分に並ぶ豆や鬼のお面、ひな祭りのひな壇、夏休みに実家に帰省する日本人を見ても
それは単なる風景の一部として記憶には何も残らず脳裏を通り過ぎていくでしょう。
そしてそれは、日本人である私たちにとっても同じ。
身近にある文化や価値、そこにある「当たり前」も、知ろうとしなければ存在しないのと同じなのです。
私はそういった日本の文化や習慣、価値観を伝えながら、まず存在を知ってもらい、そこから日本て面白い!と興味をもってもらいたいと考えています。 興味をもってもらえば、その手段として「日本語の学び」へもつながっていくのではないでしょうか。
今日もきっと、どこかで「まだ知らない何か」が、あなたのすぐそばにあります。
それに気づくことで、きっと世界はもっとおもしろく、もっと豊かに見えてくるはずです。
