先日、弊社のシェアハウスに住む外国人の方から、こんな話を聞きました。
ある夏の日、彼女の職場の窓の外から機械音のような音が響いていました。
彼女は「エアコンが壊れている!」と思い、上司に報告したそうです。
すると上司から「それはエアコンの音ではなく、セミの鳴き声だよ」と教えてもらい、とても驚いたそうです。
彼女はセミは知っていたそうですが、日本の夏にこのようにセミが鳴きだすことを知らなかったため、何の音なのか認知出来なかったのだと笑い話として教えてくれました。
私にとっては「夏=セミの声」というのが当たり前だったので、彼女がエアコンの壊れた音だと思ったという話がとても興味深く、日本人にとっての当たり前に改めて気づかされました。
そこから考えてみると、日本人の暮らしには、本当に多くの「音」があります。季節ごとに耳で感じる自然の音や生活音は、時間の流れや季節の移ろいを教えてくれます。
- 春:風のそよぎ、鳥のさえずり、ウグイスの鳴き声
- 夏:セミの鳴き声、風鈴の音、花火の音
- 秋:コオロギや鈴虫の声、落ち葉を踏む音
- 冬:雪が降る静けさ、冬の風の音
日本人はこうした音を当たり前のものとして受け取り、耳と体で季節を感じています。
「音」は単なる環境の一部ではなく、季節や時間の移ろいを教えてくれる大切な手がかりです。まさに日本人は、音と共に生きているのだと気づかされます。
さらに興味深いのは、日本語には音で状態や状況を表現するオノマトペ(ヒューヒューやぴょんぴょんなど)が、他国の言語に比べて非常に多いということです。
これは、この音と共にある日本人の暮らしが、大きく言語に反映されたのではないでしょうか。
こうした日本人の感性を、外国人にも言葉や文化を通して共有していきたいと思います。
外国人の目を通して、私たちが普段見過ごしている日常の豊かさに気づける。
これもまた「日本を知るを楽しむ」ことの一つですね。
